エモ車たちを追って・・・

にわかな知識を元に個人的にエモいと思った車両や、ツボな鉄道車両達などについて書いていきます。

組成変更で余剰となった中間車たちで新たに編成を組成した結果・・・「新京成電鉄 8800形 元余剰中間車編成」

 

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私鉄では編成組み換えによる異色編成が誕生しやすい・・・??

どうも。

 

私鉄車両における編成組み換えにおいて

車両によっては編成組み換えの過程で

同形式同士だけの組み合わせに留まらず、

形式の違いの垣根を超えるような

異色編成が誕生する事があるので、

そのような特殊な編成組み換えに

面白さを感じることがありますね(笑

 

しかし近年においては各車両(形式)における

「仕様統一」の流れもあってか徐々に異色編成が

登場する機会が失われつつあるこの頃ですが(汗

 

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8800形の異端児編成といえば・・・??

tc203-107.hatenablog.com

さて今回も前回の8000形の記事に引き続き

新京成シリーズ記事「第2弾」として、

同じく新京成電鉄所属の8800形において

近年行われた組成変更の過程で誕生した、

他の編成とは違った誕生背景を持つ

とある「異端児編成」について

書いてみたいと思います。

見た目的にはあまり「異端児感」が無いですが(笑

 

今回の車両はこちらです。

 

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実は全車両が「元余剰中間車」で構成されている・・・

新京成8800形

元余剰中間車編成」です。

※一般的に同グループは「B編成」という区分らしいですが、

当ブログではあえて「元余剰中間車編成」と書かせて頂きます。

 

同グループは編成を構成する全車両が

8800形の組成変更時に余剰となった

中間車たちから誕生した編成でして、

「8804・8808・8812・8816編成」

4つの編成のみが該当します。

 

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車番の下二桁が4の倍数であれば「元余剰中間車編成」・・・

全編成において車番の「下二桁」

「4の倍数」になっているので

何だか分かりやすいですね(笑

 

しかし一体なぜこのような

異色編成が誕生したのでしょうか・・・

 

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車番がハイフン入りに改番されていない8両編成時代・・・

現在は全編成が「6両編成」で運用されている

新京成電鉄の8800形ですが、

実は登場時の編成両数は「8両編成」でした。

しかし後に「6両編成化」されることとなり、

その際に既存の8両編成において、

パンタグラフを搭載しない電動車(M1車)

中間付随車(T2車)の2両の中間車が

各編成からそれぞれ外されることになり、

結果として「24両」もの中間車が

「余剰」となってしまいました。

 

普通であれば「余剰廃車」という扱いで

このまま廃車解体となるのが一般的ですが、

この余剰になった中間車たちを改造すれば

「新たに6両編成を組成することが出来る」

という点に着目していた新京成電鉄は、

これらの余剰中間車たちだけで構成された

「新形態」の6両編成を登場させたのです。

 

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全車が元余剰中間車で構成される「8808編成」

さて改めて同グループの編成を見てみましょう。

 

どうでしょうか、

見た感じは通常の6両編成とほとんど

同じような雰囲気の見た目になっていますね。

 

編成内の全車両が他編成から捻出された

「元余剰中間車」たちから

構成されているとはとても思えません・・・

 

もはや全車が元余剰中間車から

構成されているとは思えないほどに

違和感の無い見た目を持つ同グループですが、

その整った見た目とは裏腹にかなり大がかりな

改造を受けている車両たちでもあります。

 

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「先頭車化改造」によって誕生した先頭車・・・

例えば両端に組み込まれている先頭車は

いわゆる「サハ」である「T2車」を新たに

「先頭車化改造」した上で誕生しました。

 

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もはやかつて中間車だったとは思えないくらい違和感の無い仕上がり・・・

近年の先頭車化改造車の前面デザインは

コスト削減の兼ね合いもあって

元々の中間車としての構体を生かした

平面状の前面形状になることが多いですが、

8800形の先頭車化改造車においては

既存の先頭車と同様のデザインである

前面部分を新たに接合した為に、

既存の先頭車と比較しても全く遜色の無い

先頭車化改造車になっているのが特徴的です。

もはや先頭車化改造車だと事前に知っていない限り、

同車がかつて「中間車」であったことは

ほぼ誰も分からないのではないでしょうか・・・??

 

このあたりからも新京成の車両に対する

「美意識の高さ」が感じられます・・・

 

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車内から見ても目立った改造跡は見当たらない・・・

 

新設された運転台部分を車内から見ても

もはや完全に先頭車となっていて

全く違和感がありませんね・・・

 

このように中間車の「先頭車化改造」という

地味に大掛かりな改造が施されている

元余剰中間車編成の大掛かりな改造箇所は

これだけではありません・・・

 

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旧8809編成に組み込まれていた「モハ8814」から改造された「モハ8808-5」

続いてはパンタグラフを搭載する

中間車に注目してみたいと思います。

 

冒頭でもちらっと述べましたが、

余剰となった中間電動車はパンタグラフ

一切搭載していない「M1車」だったので、

なんと「新たにパンタグラフを搭載」したのです。

しかも既存編成と同様に「ダブルパンタ仕様」という・・・

 

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既存の物とは異なるシングルアームタイプが採用されたパンタグラフ

そして新たに新設されたパンタグラフ

これまで8800形において使用されていた

従来品の「菱形タイプ」の物ではなく、

現代的なシングルアームタイプ」となっていて

菱形タイプの物を搭載する通常の8800形には

それまで全く存在しなかった形態でした。

 

このようにシングルアームタイプの

パンタグラフを搭載する8800形は

元余剰中間車編成のみの特徴でしたが、

しかし最近になって通常の8800形の中でも

リニューアル改造を受けた一部の編成において、

シングルアームタイプに換装された編成が

つい最近新たに登場した為、

シングルアームタイプのパンタを搭載

=元余剰中間車編成」という法則(?)が

残念ながら成立しなくなりました・・・

 

そのため先ほどから何度も書いています通り、

元余剰中間車編成と単純に8両編成から

減車によって6両編成化された通常編成では

外観における仕様の違いがほとんど無いので、

元余剰中間車編成かどうかの判別は

現状では「車番」から判断するしかないですね。

 

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新たに搭載されたインバーター装置(SiC)・・・

因みにちょっと余談なんですけど、

8800形の「機器更新車」に搭載された

SiCタイプのVVVFインバーター装置・・・

めっちゃちっちゃくないですか(笑

 

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製造当初から搭載されているGTOタイプのインバーター装置・・・

元々搭載されていたGTOタイプと

比較してみると一目瞭然です(笑

大きさの変化がハンパない・・・

 

これがいわゆるアレですかね、

テクノロジーの進化ってやつですかね(笑

床下機器の小型化がこの先また更に進めば

「サハ並みに床下がスッカスカなモハ」とか

出てきそう・・・・ってもう存在するか(笑

 

そういえばこの未更新車に搭載されている

インバーター装置に関してなんですけど、

個人的にものすごく既視感を感じるなぁと思い

その答えをPC内で探していたところ、

tc203-107.hatenablog.com

どうやら以前の記事で紹介した

小田急1000形ワイドドア車)に

搭載されているものとほぼ同じものである

三菱電機製のGTOインバーター装置のようで、

個人的にものすごく納得しました(笑

 

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小田急1000形ワイドドア車)に 搭載されているGTOインバーター装置

偶然にも以前撮影していたので

一応参考程度に貼っておきます。

 

確かに8800形に搭載されているものと

非常にそっくりな形状ですね・・・

 

加速音も両車共にすごく似ている理由が

改めてよく分かりました(笑

 

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6両編成化時に抜き取られたサハは廃車となってしまった・・・

因みに今回の記事のテーマである、

元余剰中間車編成が誕生するきっかけの

「8両編成→6両編成化」という組成変更は

同じく新京成電鉄所属の「8900形」に関しても

8800形と同様の組成変更が行われていますが、

8900形の組成変更では余剰となった中間車は

復活することなくそのまま廃車となりました。

 

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8900形を改造する場合だと更にコストが高くなる可能性が・・・

8900形で抜き取られた中間車は2両のどちらも

いわゆるサハである「T車」だったので、

これはあくまでも私個人の勝手な想像ですが、

8800形のように既存の先頭車と同様のデザインの

前面形状で先頭車化改造を行うにしても

加工が困難であるステンレス車体であることや、

一部の車両に対して「電動車化改造」を行う

必要性が出てきてしまうことなどを考えると

コストがかなりかかってしまうことは勿論の事、

一編成だけ明らかに他編成とはかなり

仕様が異なる編成形態になってしまって

扱いづらくなってしまう可能性もあってか、

廃車となってしまったのかもしれませんね・・・

しかし某大手私鉄にかつて存在した7〇15Fは

それらの改造を見事にやってのけましたが・・・(笑

 

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改造においても有利な条件が備わっていた8800形・・・

元々かなりの少数派形式である8900形とは違い、

主力車両としての圧倒的な「車両数の多さ」

車体自体の加工がしやすい「鋼製車体」であり、

余剰車に「モハ」が含まれていたことによって

「電動車化改造を行う必要性が無い」といった、

これらの複数の要素などが元余剰中間車たちの

一連の改造においてかなり幸いしたのか、

このように車両の無駄を一切出すことなく

新しい編成を組成できたのかもしれません・・・

 

tc203-107.hatenablog.com

そういえば以前の記事で紹介しましたが、

京成グループに属する新京成電鉄の親会社である

京成電鉄にも8800形の元余剰中間車編成のように、

組成変更で余剰になった余剰車たちをかき集めて

新たに一つの編成を組成した別の事例としては

3600形の「3668編成」が居ましたね(笑

 

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8両編成化時に他編成に中間車を提供した編成の先頭車を再利用・・・

しかもこちらは「6両編成→8両編成化」という

8800形とは真逆のパターンなのが面白いです(笑

 

地方私鉄などへ車両を譲渡しない代わりに(?)

自社線内(もしくはグループ会社の路線内)で

徹底的に長期間にわたって車両を運用するという、

車両的に「終身雇用」京成グループらしさを

象徴する(?)編成(車両)だと思います(笑

 

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全車が元余剰中間車たちであることを忘れてしまうくらい整った外観・・・

さて今回はこのあたりで。

 

全体的に整った外観からは想像もつかないほどに

見事に生まれ変わった元余剰中間車編成。

 

見た目以上に大改造を受けているという

ギャップが何とも面白い編成だと思いましたね。

 

リニューアル改造を受けた編成以外は

将来的に置き換えられる噂があるので、

今現在は4本在籍している元余剰中間車編成が

最終的に何本残存するかどうかが

非常に気になるところではありますね。

 

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元余剰中間車編成において初のリニューアル改造車となった「8816編成」

因みに実はもう既にラストナンバー編成である

「8816編成」がリニューアル改造を受けたので、

まだ当分はその活躍を見ることが出来そうです。

今後もまた「元余剰中間車編成」から

リニューアル改造車が登場するかどうかに注目ですね・・・

 

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元余剰中間車編成かどうかは「車番」に要注目・・・

さて、

8800形を見かけた際はぜひ「車番」

注目してみてはいかがでしょうか??

もしかしたら「元余剰中間車編成」

かもしれないので(笑

 

 

そしてついに次回はとうとう(?)

前回の8000形の記事からスタートした

新京成シリーズ記事の「ラスト」になります。

 

果たして次回は一体どのような車両が

登場するのでしょうか・・・

実は既にもう今回の記事でかなり

ネタバレしまくっているのはここだけの話です(笑

 

 

今回も最後までご覧いただきまして

ありがとうございました。

 

では・・・